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2016年03月22日

フォーラム瓦版第2号 舞台は世界に!ダイレクトに世界へ進出するローカルベンチャー

2/27開催のローカル・イノベーターズ・フォーラム2016では、14のテーマに分かれローカル・イノベーション戦略会議を行いました。

ここでは、戦略会議の内容を簡単にまとめた瓦版を順次掲載していきます。

 

舞台は世界に! ダイレクトに世界へ進出するローカルベンチャー

ローカル・イノベーターズ・フォーラム瓦版第2号

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(クリックでPDFを表示)瓦版第2号「舞台は世界に! ダイレクトに世界へ進出するローカルベンチャー」

登壇者
岩佐大輝氏(農業生産法人株式会社GRA代表取締役、宮城県山元町)
梶屋陽介氏(株式会社セッショナブル代表取締役、宮城県女川町)
川人ゆかり氏(ローカルキャリアカフェ代表、大阪府)

ファシリテーター
高橋大就氏(一般社団法人東の食の会事務局代表/Oisix Hong Kong Co.Ltd代表、東京都)

 

プレゼンテーション概要

岩佐:イチゴをIT と伝統的な技の両方で生産している。女性の雇用の問題を、イチゴの生産で解決できないかと考えた。イチゴの化粧品もつくっている。農作物は収穫時期が決まっており、それ以外の時期にはキャッシュが入ってこないため、「六次化」が重要だと考えた。インドでイチゴのマーケットを開拓していく。イチゴ輸出のとりくみとしては、日本の農家では2番目の量。イチゴは柔らかくて、運びにくいが、雇用、園芸という産業をつくり出すことができる。法人が海外にとびだしていくことができるという実証をしたい。東北への刺激物になればと思う。

梶屋:女川でギターを生産し、東南アジアで売っていく。仙台に拠点があるが、女川にも生産拠点が出来る。なぜ女川なのかというと、町長はじめ、地域の皆さんが「やろう!」と言ってくれたから。ギターは競業が多いので、デザインの差別化を図り、アジア進出を試みている。職人が作るイメージだが、誰でも出来る工程もあり、パートタイムなどで人を雇用している。女川に雇用を増やしたい。ギターを製造している場所という特質を利用してイベントなどを開催。日本製をつくりたいという思いから宮大工の技術も取り入れている。女川のギターをかっこよくしたい。それを作っている人も、場所もかっこいい、見に行くしかない、という状況をつくっていきたい。

川人:「「暮らす・働く」におけるミスマッチを減らし、若者が自信を持って豊かに暮らせる社会をつくる」をミッションとして、2012 年、「ローカルキャリアカフェ」を設立。キャリアや移住のサポートサービスや地域移住定住促進アドバイザー事業、キャリア教育事業を展開。音楽、アパレル、修行女子、など、好きな街で何かをやっていきたい人をハンティングしている。イベントなど小さい活動でいろんな人を巻き込んでいる。イベントでは話者が偏ってしまうので工夫が必要。大事にしていることは、話が進みやすい人とだけ話が進む傾向があるので、いろんな世代の人を巻き込んで少しずつ進めていくこと。

 

ディスカッションより

・若者には、自分に合う地域を見つけるために、海外に出てきて欲しい。海外に言って得た視点は必ず役に立つ。(川人)

・東北は物理的に壊されている。一方で、新しいものが生まれやすい。危機があると強烈なリーダーシップが生まれる。ダイナミックなコミュニケーションが生まれる。ローカル、グローバルの垣根を壊していくこと。(高橋)

・海外、日本と考えがちだが、種子島や東北も海外の1つ。考えすぎてしまわないよう垣根を壊すこと。都市部への劣等感はない。世界中どこにいてもコミュニケーションをとって問題解決をする。相手の背景を読むということは、日本にいても海外にいても同じ。地域おこし協力隊と青年海外協力隊のベースは同じ。(川人)

・東京は強い。しかし、どこで起業しても10年後生き残っているのは数人。まずは始めてみよう。(岩佐)

・タイの田舎の少年がギターを持っているという世界を実現したい。自分のブランドに誇りをもって働いてくれる人・ものづくりをする人の価値を高めたい。(梶屋)

・「徹底的に稼ぎましょう」 お金の話は汚いとか、そういうのはやめよう。どんなに良い事業をやっていても、サステイナブルに回せないと意味がない。徹底的に稼いで、いい産業をつくっていきたい。(岩佐)

・思ったらすぐ行動して欲しい。明日生きている保証はない。(川人)

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